自然が相手の仕事に「確実」はない。

株式会社走るトマト
相原 秀文 様 益田 健一 様

大分の温暖な気候を活かしたトマト栽培

 当社がある大分県杵築市は県北東部、国東半島の南部に位置する温暖な土地です。 もともとここに土地を持っていた現在の会長が、それを有効活用したいと県に相談したところ、紹介されたのがトマト栽培でした。 そこで一般企業で働いていた新規就農者3名とともに「株式会社走るトマト」を設立し、農業へ参入したのが2007年7月のこと。 翌年8月から実際にトマト栽培をスタートさせました。ちなみに「走るトマト」という社名は、会長がもともと自動車会社を経営していたことからつけられた名前です。 他にはあまりないので、インパクトがあっていいだろうと。
 栽培方法は、オランダ製の「フェンロー型被覆エアーハウス」というハウスを使った養液栽培です。 天井の高いハウスのなかに30m〜50m幅のレーンを約1.5m幅で設置、それに沿って「ココピート」というヤシ殻を使った培地に植えられたトマトの苗が並びます。 1.38haの敷地で約3万2000株の苗を育てています。
 栽培しているトマトもオランダ産の「富丸ムーチョ」という品種。これは糖度が高く、果重も平均200gと大玉なのが特徴です。 この品種はこの土地に合っているようですし、他にあまり作っているところもないので当社では現在、この品種のみを栽培しています。 比較的硬めで、料理に向いているトマトです。煮込み料理や、カレーに入れても美味しいですね。

自然相手の仕事は、予定通りには進まない

 トマトの収穫は10月半ばから始まり、年をまたいで6月まで続きます。 そこでその年の収穫は終了し、苗を全て撤去して夏場はハウス内の掃除。 並行して育てたトマトの苗を、お盆明けに再び定植して、2ヶ月後からまたその年の収穫が始まるというのが1年のサイクルです。
 ハウス栽培は天気にあまり左右されないと思われがちですが、トマトはなかなかわがままな野菜で、暑すぎても寒すぎてもだめ。 適温でないといい実ができません。本来は中南米の野菜なので強いはずなんですが、なにせ温室育ちですから(笑)。 真夏の猛暑はまだ若い苗を傷めますし、冬の寒さも大敵です。普段は温暖で晴れの日が多いこのあたりでも、昨年はかなり雪が降るほど寒さが厳しくて大変でした。 その反動か今年は春先から急に暖かくなりましたが、それはそれで熟す速度が上がってしまうので、収穫が間に合わないという問題が起こります。 工業品は生産調整ができますが。野菜はそれができません。やはり自然に左右される仕事は大変ですね。
 今年は340トンの収穫を目標にしています。前期は331トンだったのですが、前半がまったくダメで後半なんとか巻き返せた。 本当は年間を通してバランス良く収穫できるといいんのですが、こればかりはコントロールできないですからね。
 また、たくさん収穫できればいいのかというと、単純にそうともいえないのが農業の難しいところです。 たとえば全国的にトマトが不作の年は、収穫量が少なくても価格があがるので、売り上げとしては悪くなかったりします。 ところが収穫量が多くても、市場にトマトが溢れてしまうと単価が下がる。一箱4㎏が2000円以上することもあれば、100円になってしまうこともある。 そうなったら収穫はあっても大赤字です。なにもかもが順調に行くというのは、10年に1度あるかないかというのが実感です。

農業も資金調達も、複数の戦略を持つことが重要

 今回、アルトアを使った理由は、暖房用のボイラーで使う重油の値段が上がったためです。 11月頃から春先まで、夜になるとハウスを暖房で暖めないといけません。 ボイラーでお湯を沸かしてそれを循環させるのですが、今年はまた一段と重油の値段が上がりました。 使う時間をしぼったり、3台あるボイラーを2台だけ使うなど、工夫をしてやりくりをしてきたのですが、どうしても資金が足りなくなり、DMで知ったアルトアを使ってみようということになりました。
 実は最初は「インターネットで資金調達」というのは、相手がわからないので少し怖い印象があったのですが、オリックスの関連会社だと知って安心できました。 また、弥生会計を使っているということが申込条件だというのも、シンプルでありがたかったです。 普段の作業に追われながら資料を作ったり、山の中にあるこの農園から金融機関に出向くというのは非常に面倒ですから。 ネット経由で手続きが完結でき、さらに判断がスピーディだったところも助かりました。
 当社は10月中旬から翌6月までは収穫がありますが、その後のいわば準備期間の3〜4ヶ月間は収入がありません。 仕事的には忙しくて、てんてこまいしているのですが、収入はない。 そのような状況も、アルトアは会計データを見て判断をしてくれたのだと思います。当社の資金繰りに合わせた融資に応じてくれました。
 トマト1種類だけに頼るというのは、実際のところなかなか厳しいですから、今後はその間の収入につながる新しいなにかを栽培していきたいと思っています。 順調に育ってくれれば利益率も悪くないのですが、季節や収穫量によっていろいろな要素が変動しますから、やはり第2、第3のなにかをもたないと経営的には不安定な状態になってしまいます。 そのためには、新しい収入源を作ること。同時に、できるだけ安定した契約先を多く持つことも大事ですね。それは資金調達の新しい戦略としてアルトアを利用するのと同じことかもしれません。

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